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からことジャーナル -「ジャバラ」の有用性と安全性は?

住宅環境の変化やストレス社会などの影響もあって増えている
大人のアトピー性皮膚炎に効果が認められた果実があります。
幻の果実といわれる柑橘「ジャバラ」です。
ジャバラの何が有用なのか。安全性はどうなのか。その辺りを探ってみましょう。

和歌山の山村に残っていた
幻の柑橘「ジャバラ」

和歌山県にある山間の小さな村、北山村。その民家の庭先で、邪気を払う縁起物として栽培されていたのが、ジャバラです。

「果実を食べたり果汁を飲んだりすると花粉症が軽減する」という噂があったこのジャバラに、アレルギーに有効な「ナリルチン」という成分が含有されていることに注目したのが、大阪薬科大学の谷口雅彦先生。谷口先生は、11月採取のジャバラにナリルチンが多いことを確認し、その抗炎症作用の評価も行いました。

アトピーの特徴的症状
すべてに認められた有用性

近年、40代の大人にアトピー性皮膚炎患者が増えています。住宅や職場の気密性が高くなるにつれてダニが発生しやすくなっていることや、増大するストレスがその原因だと言われています。

そんな大人のアトピー性皮膚炎患者に、ジャバラの果皮から作った外用薬を塗布する臨床試験で、明らかな有用性と安全性が認められました。アトピー性皮膚炎には、かゆみ、炎症、アレルギー反応、バリア機能低下という特徴的症状がありますが、ジャバラには、そのどれもを緩和する効果があることが分かったのです。また、他の柑橘類に含まれる有害性のあるクマリン類がジャバラには著しく少ないこともメリットです。

アレルギー誘発成分を除去した
副作用のない果皮粉末

ところがこの有能なジャバラにも一つ欠点がありました。それは、ジャバラを含む柑橘類には一般的に、酸化されるとアレルギーを誘発する成分「モノテルペン類」が含まれていることです。

そこで、果皮からモノテルペン類を除去して副作用のない安全な果皮粉末を作る必要が出てきました。

谷口先生と和歌山市の研究開発会社の共同研究により、安全な果皮粉末づくりが成功し、特許も成立。この製法は、「JBダブルドライ製法™」と名付けられました。

このことで、ジャバラは飲んでも塗っても有効な生薬となりました。アトピー性皮膚炎の患者さんにとっては、きっと大きな朗報ではないでしょうか。

ジャバラ果皮からアレルギー誘発成分「モノテルペン類」を除去する方法は、「抗アレルギー用組成物」として特許取得※。現在、「JBダブルドライ製法™」で株式会社I-ne(本社/大阪)が商標登録を申請中。

※特許第5323127号
特許権者:株式会社ジャバラ・ラボラトリー

谷口雅彦 先生

大阪薬科大学教授。大阪薬科大学大学院薬学研究科を卒業後、ノースカロライナ大学にて薬用植物の成分研究を行う。和歌山県在住の卒業生からジャバラを紹介されたことをきっかけにジャバラの有効性と安全性についての研究開発を行い、和歌山県下のメーカーと協力しながら、ジャバラを使った抗アレルギー薬品の製 品化にも取り組んでいる。

柑橘類のナリルチン含有量

年代別アトピー患者数推移

図:ジャバラのナリルチンとモノテルペン類について